雪のラブレター~先生、好きです~
『き』
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高校1年の6月。
高校生になって初めての中間テストの結果が、散々だった。
240人中/195位。
受験した時はこんなにレベルが高い学校だとは思っていなかった。
授業もついていけず、テスト前は寝ずに勉強したが、結果を見て愕然とした。
それに入学して2ヶ月経つが、まだ友達と呼べる友達もできていない。
この学校に入学したのは、間違いだったんじゃないのかー…
そんな憂鬱な気持ちで、学校に登校しているとー…
「おはよう!間宮」
正門の前で元気な挨拶をして来たのは、当時は担任ではなかった佐伯先生。
「浮かない顔してんなぁ…何かあったのか?」
当時、私は佐伯先生の授業を受けていなかった。
だから、佐伯先生が私の名前を知っていることにとても驚いた。
「悩みがあるなら、すぐ言えよ?一人で悩むことないんだからな」
満面な笑みでそう言った佐伯先生を見て、憂鬱だった心に少し光が差したような気がした。