やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
すべて流してしまいたい。
昨日、何があったのか。恐る恐る鏡を見る。
自分の体についたあとが、すべてを証明している。
私は、課長がつけたあとを、ごしごしとこすつた。
昨日のことなんて、すべて過ちとして記憶から消してしまいたい。
そんなことが出来れば……
シャワーを見つめながら考える。
水から温かいお湯になる頃には、混乱していた頭も何とか動き出した。
ここからが肝心だ。
よく考えて。
課長だって、気まずいと思ってるかもしれない。
あるいは、あんなことになったのも魔が差さしただけ。
本意じゃないかも知れない。
課長からすれば部下と関係してしまうなんて、立場上面倒くさいことになるもの。
それなら、昨日のことも間違いだったと認めてくれるかもしれない。
なかったことにはできないけど。
お互い水に流してくれるのではないか?
少しは、希望が見えて来た。
これは、単なる事故で間違いだったのだ。当人同士心にしまっておけばいいことだ。
課長に、相談してみよう。
彼もきっと戸惑ってるはずだ。そうに違いない。
考え事してシャワーを浴びていた。
鍵を閉めていたことをすっかり忘れていた。
私は、バスルームのドアを開けた。すると、中に入ろうとして課長と目が合った。
慌ててドアを閉めようとしたけど、課長にドアをこじ開けられた。
「ええっ?」
なんで入ってくるの?
彼は、何も身につけていなかった。
男性らしい彫刻のような体を見せつけるように立っていた。
「そ、そこで何してるんですか?」
私はとっさに浴室のタオルをつかんだ。
「シャワーを浴びに来た。さっき、君が言っただろう?一緒に浴びませんかって……」
この人は、油断ならない人だ。うっかり口にした言葉も聞き逃さない。
昨日、何があったのか。恐る恐る鏡を見る。
自分の体についたあとが、すべてを証明している。
私は、課長がつけたあとを、ごしごしとこすつた。
昨日のことなんて、すべて過ちとして記憶から消してしまいたい。
そんなことが出来れば……
シャワーを見つめながら考える。
水から温かいお湯になる頃には、混乱していた頭も何とか動き出した。
ここからが肝心だ。
よく考えて。
課長だって、気まずいと思ってるかもしれない。
あるいは、あんなことになったのも魔が差さしただけ。
本意じゃないかも知れない。
課長からすれば部下と関係してしまうなんて、立場上面倒くさいことになるもの。
それなら、昨日のことも間違いだったと認めてくれるかもしれない。
なかったことにはできないけど。
お互い水に流してくれるのではないか?
少しは、希望が見えて来た。
これは、単なる事故で間違いだったのだ。当人同士心にしまっておけばいいことだ。
課長に、相談してみよう。
彼もきっと戸惑ってるはずだ。そうに違いない。
考え事してシャワーを浴びていた。
鍵を閉めていたことをすっかり忘れていた。
私は、バスルームのドアを開けた。すると、中に入ろうとして課長と目が合った。
慌ててドアを閉めようとしたけど、課長にドアをこじ開けられた。
「ええっ?」
なんで入ってくるの?
彼は、何も身につけていなかった。
男性らしい彫刻のような体を見せつけるように立っていた。
「そ、そこで何してるんですか?」
私はとっさに浴室のタオルをつかんだ。
「シャワーを浴びに来た。さっき、君が言っただろう?一緒に浴びませんかって……」
この人は、油断ならない人だ。うっかり口にした言葉も聞き逃さない。