恋する気持ち
「智樹くん。さっきの問題、わからないところがあったんだけど…」

「そこはこれを代入して」

「……なるほど。ありがとう」

「どういたしまして。あのさ、一つ聞いていい?」

「なに?」

「長谷川って静弥のこと好きなの?」

「え…!?」

私ってそんなにわかりやすいのかな!?

「驚くってことは本当なのかな? 長谷川はすでにわかってるだろうけど、静弥は良いやつだからさ。これからも仲良くしてあげてね?」

「う、うん」

「って、なんか親みたいだな、俺」

そう言って笑う智樹くんにつられて私も笑った。

……あ、静弥くんと目があった。

それだけでドキドキする。

……え!? 逸らされたんだけど!
逆に嫌われてない!?
大丈夫なの? この作戦!
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