男子校に咲く一輪の花

乃 『 そうだったんだ…。
じゃあ私がいたら嫌だよね・・・。 』

隼 『 いや、乃愛は違う。俺たちに向ける目は
そういう目じゃないし汚れていない。
純粋でまっすぐな目をしてる。
だから、俺の過去を知ってもらいたいと思った。
乃愛を信じてみようと思った。
俺は…乃愛は大丈夫みたい。
みんなと接する乃愛を見て、悪いやつじゃ
ないと思った。 遅れたけど、
これから 友達として よろしくな 』

隼くんの言葉に涙が止まらなかった。
辛い過去を背負っているのに女の私を
受け入れてくれた。嬉しかった。

乃 『 うん、グスッ…こちらこそこれからもよろしくね 』

隼 『 なんで乃愛が泣くんだよ 笑 』

そう言って頭を撫でながらいう隼くん。
隼くんの笑顔を初めて見た。
すごく無邪気で少年のような笑顔。
整った顔だちのせいかかっこよく見えた。
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