冬の華

「大翔?」

「待ってる」

「ホントに?」

「ホント。落ち着いたら連絡する」

「!っうん!」

ホッとして瞼を閉じた途端に
たまってた涙があふれでる

「夏帆、ありがとう」

彼の背に手を回してコートを握りしめると

フッと声なく微笑んで

わたしを抱く腕の力が強くなった



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