強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛彼氏になりました
「私、秋文の役に立ってた?……迷惑じゃなかった?」
「そんな事あるはずないだろ。……ますますおまえを好きになったぐらいだ。」
「……私、まだ秋文を好きでいていいの?……また、恋人にしてくれる?」
「俺はずっと千春が好きだ。それに俺はおまえと別れたつもりなんてなかったけど。」
「っっ………!」
千春はボロボロと涙を流したまま、秋文に抱きついた。寝起きの着崩れた服で、髪もボサボサで、化粧だって泣いてぐしゃぐしゃだった。
けれど、そんな事さえ気にする余裕すらなく、秋文を感じていたかった。
大好きでずっとずっと会いたかった秋文。
まだ、彼の恋人でいられることが幸せだった。
「秋文、大好き……。ずっとずっと会いたかったの。こうやって、秋文に抱き締めて貰いたかった。」
「俺の気持ちは昔から変わらないから。千春が好きだよ。俺もおまえを感じたくて仕方がなかった。」
少し強い抱擁が続いた後。
お互いに自然に顔が近づき、求めるように短いキスをした。
それで2人が満足するはずもなく、繰り返し唇をもとめてキスを何度も何度もした。
3年間の寂しさと愛しさを分かち合うように、キスは長い時間続いた。
秋文が優しく千春をベットに押し倒そうとするが、千春は気になることがあり、「ちょっと……待って……。」と千春を止めた。