強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛彼氏になりました



 「ん?どうした……?俺、もう我慢出来ないんだけど。」
 「あの……足は?怪我したって聞いてたから。今日も病院とかだったのかなって。大丈夫?」
 「……おまえを抱くぐらいは出来る。」
 「秋文っ………んっ……。」


 抗議の声は、秋文に塞がれてしまう。
 それでも、納得が出来なくて不貞腐れた顔をしていると、秋文は不安そうな瞳で千春を見つめていた。

 「俺は3年分の千春を感じたいんだけど。千春はちがうのか?」
 「……違わないよ。秋文に沢山抱きしめて貰いたい。」
 「……よかった。愛してるよ、千春。」



 
 その後は、秋文の熱に溺れ、何度も求め求められて、千春は幸せと快楽の涙を流した。その涙も、秋文によって奪われてしまう。

 3年経っても、彼の熱を忘れることなんて出来なくて。秋文の暖かさを味わってしまうと、もう離れたくない。そう思ってしまう。


 「あぁー……ダメだ。おまえとこうしてると病み付きになる。……っ離れたくない。」
 「私も……今、同じ事考えてた。ずっとずっと、秋文の事ほしいよ。……感じてたい。」
 「はぁ、かわいい。」


 熱にうなされるように、お互いを貪るように抱き締めあって、甘い言葉を囁き合う。
 


 そんな時間は夜まで続いて、気がつくとふたりはまた抱き締めあって眠っていた。
 

 もう、離したくないと言わんばかりに、ピッタリとくっついたまま。

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