強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛彼氏になりました
「お騒がせしました。」
着替えを終えて恥ずかしがりながらリビングに行くと、出がコーヒーの飲みながら微笑んで出迎えてくれた。
「秋文と仲直りしたみたいでよかったよ。」
「………いろいろと、すみませんでした。それで、秋文は?」
「なんか病院から電話みたいだよ。これからのリハビリの日程の説明かな。」
そう言いながら、千春にコーヒーを渡してくれる。千春はお礼を言い、出の隣に座った。
「ねぇ、出。聞きたいことがあるの。」
「なんだ?」
「出って、秋文の事よく見てるし、いろいろお世話にもしてくれてるし、心配もしてるでしょ?私が秋文と会える日が少なくて相談したときも、出が秋文に話してくれたんだよね?」
「なんだ、それバレてたのか。」
苦笑しながら、そう返事をする出。
千春はそれを見て、本当に彼が秋文を大切にしているのが伝わってきた。
幼馴染みとして大切なのは千春も、気持ちはよくわかる。それでも、出は本当によく秋文を見守っていると感じたのだ。
それには、何か理由があるのではないか。
そう思ったのだ。