分け合う体温
第2章 隠れてキス
私には、同じ学校に男友達がいた。
横山英吾だ。
「暗い表情。」
昼休みに、屋上にいたら、英吾が話しかけてきてくれた。
「そう?」
「そうだよ。何か、悩み?」
屋上の柵に手を掛けて、英吾は私の横に、寄り添ってくれた。
「あのさ……英吾は、彼女いる?」
「いない。何、恋愛の悩み?」
恋愛……
弟との恋なんて、恋愛になるのか。
私はもっと、下を向いた。
「なんだ。好きな奴でも、できたの?」
その言葉に、涙がポロッと落ちた。
「……好きになっちゃ、いけないの。」
「えっ!」
英吾は驚いて、周りをキョロキョロと見渡した。
「もしかして、先生だとか?」
私は、頭を横に振った。
「えっ……だとしたら、不倫……」
ある意味、不倫よりも重い。
理人。
あなたは私に、何て重い物を、背負わせてくれたのだろう。
横山英吾だ。
「暗い表情。」
昼休みに、屋上にいたら、英吾が話しかけてきてくれた。
「そう?」
「そうだよ。何か、悩み?」
屋上の柵に手を掛けて、英吾は私の横に、寄り添ってくれた。
「あのさ……英吾は、彼女いる?」
「いない。何、恋愛の悩み?」
恋愛……
弟との恋なんて、恋愛になるのか。
私はもっと、下を向いた。
「なんだ。好きな奴でも、できたの?」
その言葉に、涙がポロッと落ちた。
「……好きになっちゃ、いけないの。」
「えっ!」
英吾は驚いて、周りをキョロキョロと見渡した。
「もしかして、先生だとか?」
私は、頭を横に振った。
「えっ……だとしたら、不倫……」
ある意味、不倫よりも重い。
理人。
あなたは私に、何て重い物を、背負わせてくれたのだろう。