分け合う体温
二人で一緒に、洗濯物を家の中に放り込む。
「手伝わなくていい。早く買い物に行って来て。」
「いい、手伝う。」
理人は、頑固だ。
一度言いだしたら、意見を曲げない。
「仕方ないな。私が行くか。」
「だったら、俺も行く。」
「ええ?」
私が行くって言ったら、急に”行く”って言いだすし、一体何を考えているんだ?理人は。
「家事は、分担した方がいいって、お母さんがいつも言ってるでしょう?」
「二人でやった方が、早く片付くって、親父が言っていた。」
ものの見事に、両親の特性を受け継いだ私達。
仕方なく私は、リビングに座って、理人と一緒に洗濯物をたたみ始めた。
理人のTシャツ、理人の肌着。
一緒に住んでいる弟なのに、やけに男の匂いがして、新鮮だった。
「手伝わなくていい。早く買い物に行って来て。」
「いい、手伝う。」
理人は、頑固だ。
一度言いだしたら、意見を曲げない。
「仕方ないな。私が行くか。」
「だったら、俺も行く。」
「ええ?」
私が行くって言ったら、急に”行く”って言いだすし、一体何を考えているんだ?理人は。
「家事は、分担した方がいいって、お母さんがいつも言ってるでしょう?」
「二人でやった方が、早く片付くって、親父が言っていた。」
ものの見事に、両親の特性を受け継いだ私達。
仕方なく私は、リビングに座って、理人と一緒に洗濯物をたたみ始めた。
理人のTシャツ、理人の肌着。
一緒に住んでいる弟なのに、やけに男の匂いがして、新鮮だった。