分け合う体温
理人は、結構モテる。
仲のいい女子も、何人かいた。
彼女はいないと思うけれど、大人の経験はしていると思う。
まだ中学生だった理人が、高校生の女の先輩と、家の前でキスしているところを見た事があったからだ。
兄弟なのに。
同じ屋根の下で、一緒に暮らしているのに。
理人との距離は、離れているように思えた。
「ねえ、理人。今日の夕食、何がいい?」
「ロールキャベツ。」
「OK。但し、期待しないでよ。」
私は立ち上がると、お母さんから預かったお金を、ポケットの中に入れた。
「制服で買い物に行くつもり?」
理人に言われて、自分が制服だと言う事に気づく。
「本当だ。着替えてくる。」
ポケットに入れたお金をテーブルの上に置いて、私はカバンを持って、二階への階段を駆け上がった。
仲のいい女子も、何人かいた。
彼女はいないと思うけれど、大人の経験はしていると思う。
まだ中学生だった理人が、高校生の女の先輩と、家の前でキスしているところを見た事があったからだ。
兄弟なのに。
同じ屋根の下で、一緒に暮らしているのに。
理人との距離は、離れているように思えた。
「ねえ、理人。今日の夕食、何がいい?」
「ロールキャベツ。」
「OK。但し、期待しないでよ。」
私は立ち上がると、お母さんから預かったお金を、ポケットの中に入れた。
「制服で買い物に行くつもり?」
理人に言われて、自分が制服だと言う事に気づく。
「本当だ。着替えてくる。」
ポケットに入れたお金をテーブルの上に置いて、私はカバンを持って、二階への階段を駆け上がった。