分け合う体温
第5章 裏切りで
遊園地から帰って来た後、私は学校を1日だけ休んだ。
何となく、英吾と顔を合わせたくなかった。
- 付き合ってどうするんだよ!
由乃は結婚もできず、子供もできず。
後悔する人生を送るんだぞ! -
英吾の言葉。
胸に突き刺さって、痛かった。
実の弟と付き合うって言うのは、そう言う事。
人並の人生が、送れないかもしれないって事。
なんだろう。
体が重い気がする。
すると、玄関が開く音がして、階段を昇っている足音が聞こえた。
きっと、理人だ。
「由乃。」
ほらね、当たった。
返事をしないと、部屋のドアがゆっくりと開いた。
「寝てるの?」
私は、寝返りを打って、理人に手を伸ばした。
「理人。」
理人は微笑んで、私の側に来てくれた。
何となく、英吾と顔を合わせたくなかった。
- 付き合ってどうするんだよ!
由乃は結婚もできず、子供もできず。
後悔する人生を送るんだぞ! -
英吾の言葉。
胸に突き刺さって、痛かった。
実の弟と付き合うって言うのは、そう言う事。
人並の人生が、送れないかもしれないって事。
なんだろう。
体が重い気がする。
すると、玄関が開く音がして、階段を昇っている足音が聞こえた。
きっと、理人だ。
「由乃。」
ほらね、当たった。
返事をしないと、部屋のドアがゆっくりと開いた。
「寝てるの?」
私は、寝返りを打って、理人に手を伸ばした。
「理人。」
理人は微笑んで、私の側に来てくれた。