分け合う体温
第6章 再開で
それから半年して、私は大学生になった。
志望していた地元の大学だ。
お父さんは、相変わらず理人の事を、許していない。
何かあると直ぐ、理人と会っていないかって、聞いて来た。
今時メールとかLineで、連絡は取れるだろって思っていたけれど、あの後お父さん、理人の携帯電話を解約してしまって、番号が分からなくなってしまった。
「あーあ。LineのID、聞いておけばよかった。」
後悔しても、しきれない。
今でも思い出す、理人がこの家を出て行ってしまった日。
クリスマスも一緒に、過ごせなかった。
お正月も。
大学も受かった事さえ、告げられない。
一度、お祖父ちゃんの家に行ったけれど、理人に会わせてもらえなかった。
ねえ、理人。
元気にしている?
志望していた地元の大学だ。
お父さんは、相変わらず理人の事を、許していない。
何かあると直ぐ、理人と会っていないかって、聞いて来た。
今時メールとかLineで、連絡は取れるだろって思っていたけれど、あの後お父さん、理人の携帯電話を解約してしまって、番号が分からなくなってしまった。
「あーあ。LineのID、聞いておけばよかった。」
後悔しても、しきれない。
今でも思い出す、理人がこの家を出て行ってしまった日。
クリスマスも一緒に、過ごせなかった。
お正月も。
大学も受かった事さえ、告げられない。
一度、お祖父ちゃんの家に行ったけれど、理人に会わせてもらえなかった。
ねえ、理人。
元気にしている?