明鏡止水
【2章】
「たくっ…どうなっても知らないからなっ…」
「おうおうおう、どうしたんだい?口に出てるぞー?」っ?!…いきなり声をかけられたもので、驚き、振り返ると見知らぬ男が一人立っていた…はて、心の中でブツブツつぶやいていたはずが…私とした事がどうやらポロッと口に出してしまったらしい。
「てめぇ、見たことねぇ顔だな、誰だ?」おもむろに相手に尋ねられ、私はあたふたし咄嗟に答えた「番号27番です。どうぞ、お見知りおきを」咄嗟にしてはとても紳士らしい答え方をしたと私は思う。「貴方は?」私はとても不自然に尋ねた。「おう、俺は36番だ。ちなみに歳は24♪ スリーサイズは下から…n」「ストップストップ!!そこまで言う必要ないだろっ?!」あまりにもいらない情報までべらべら喋るので私は慌てて止めた。
ちなみに先程の情報によるとこいつは24歳と聞いたが…私も24歳である…同期ってやつだ。しかも同じ軍服…
顔も名前も知らないくせに同じ戦場に立っているのだ…
これからわかるように私には一切、友達と呼べる者が居ない。
はぁ、少佐殿はこんなやつによくあんな仕事を任せたな…と、つくづく思う。
「ところで君、24歳って言ってたよな?…実は私も同い年なんだよ、よかったら仲良く…」「よく見たらお前ってもさいし、なんか面白くねぇからお断りするわ。じゃな、」
……………
な ん だ さ っ き の ! !
し、初対面とはいえ失礼すぎやしないかっ?!
私自身もびっくりしたよ!?ねぇ、いきなり話してきたくせに何なんだあの態度は!!
…っと、私とした事が危うく取り乱してしまうところだった…危ない危ない
…そうだ、こんな時には仕事をすれば脳がリセットできる!よし、早く仕事をしよう、
あまりにも社畜的な答えでため息が出そうになったが、今ばかりはこらえることに専念した。
何事もなかったように、平常心で、いたって普通に目立たないように私は今日の分の仕事を終わらせた。
「もうこんな時間か…そう言えばまだご飯を食べていないな…今日の分の仕事は終わったし帰ってご飯食べて早いとこ寝よう。明日からは地獄だ…」
我々の仕事…表向きは自衛隊なのであるが、ほんめいは暗殺家業であったり、密売専門店であったり、暴力団であったり、国家承認の軍事機関であったりと、今時の子どもたちがよく使う、色々『やばい』所なのだ。
要は我々の仕事は、戦争だけではなく暗殺もすれば密売もするし、犯罪にだって手を染める…そのような事の繰り返しである。
それが本部からの司令であれば何だってする。皆がそのような考え方なのである。
はぁ、明日からは地獄なんだ。今日はさっさと寝るか…
私は、明日から平凡な日常が失われるのだと思うと途端に少佐殿への恨みと怒りと憎悪で溢れかえり、呪いたくなった。
そんなこんなで寝る事にした。
……………
「…て…」
「…き、て」
…ん?何か聞こえる…綺麗で、か弱い…女性の声だ
「おきて」
っ?!…私は目を覚ました。
…ん?あれ、ここはどこだ?…そこに広がる風景はいつものボロ屋ではなかった。自然豊かな森の中。日の光が差し込んできてとても気持ちの良い場所である。
「名前は?」
不意に名前を聞かれた。
ってか待て?…この女は何なんだ
「なんて名前なの?」
あって早々名前を聞いてくるやつ…当たり前の事だが…これはどういう状況だ…?この、頭に伝わる暖かくて柔らかい感覚って…
「えぇぇぇぇぇっ?!」
私が意識をハッキリとした時には私はその女に膝枕をされていたのである。
私は驚いて、咄嗟に退き、後退りをした。
「えっ?!何で逃げるの?!」
いやそりゃ逃げるでしょ見知らぬ人に起こされて気づけば膝枕って!
「待って!」
…へ?
動けない…足が…勝手に?!うわぁ!吸い寄せられるっ!!
……
その後、私は気を失った…
「たくっ…どうなっても知らないからなっ…」
「おうおうおう、どうしたんだい?口に出てるぞー?」っ?!…いきなり声をかけられたもので、驚き、振り返ると見知らぬ男が一人立っていた…はて、心の中でブツブツつぶやいていたはずが…私とした事がどうやらポロッと口に出してしまったらしい。
「てめぇ、見たことねぇ顔だな、誰だ?」おもむろに相手に尋ねられ、私はあたふたし咄嗟に答えた「番号27番です。どうぞ、お見知りおきを」咄嗟にしてはとても紳士らしい答え方をしたと私は思う。「貴方は?」私はとても不自然に尋ねた。「おう、俺は36番だ。ちなみに歳は24♪ スリーサイズは下から…n」「ストップストップ!!そこまで言う必要ないだろっ?!」あまりにもいらない情報までべらべら喋るので私は慌てて止めた。
ちなみに先程の情報によるとこいつは24歳と聞いたが…私も24歳である…同期ってやつだ。しかも同じ軍服…
顔も名前も知らないくせに同じ戦場に立っているのだ…
これからわかるように私には一切、友達と呼べる者が居ない。
はぁ、少佐殿はこんなやつによくあんな仕事を任せたな…と、つくづく思う。
「ところで君、24歳って言ってたよな?…実は私も同い年なんだよ、よかったら仲良く…」「よく見たらお前ってもさいし、なんか面白くねぇからお断りするわ。じゃな、」
……………
な ん だ さ っ き の ! !
し、初対面とはいえ失礼すぎやしないかっ?!
私自身もびっくりしたよ!?ねぇ、いきなり話してきたくせに何なんだあの態度は!!
…っと、私とした事が危うく取り乱してしまうところだった…危ない危ない
…そうだ、こんな時には仕事をすれば脳がリセットできる!よし、早く仕事をしよう、
あまりにも社畜的な答えでため息が出そうになったが、今ばかりはこらえることに専念した。
何事もなかったように、平常心で、いたって普通に目立たないように私は今日の分の仕事を終わらせた。
「もうこんな時間か…そう言えばまだご飯を食べていないな…今日の分の仕事は終わったし帰ってご飯食べて早いとこ寝よう。明日からは地獄だ…」
我々の仕事…表向きは自衛隊なのであるが、ほんめいは暗殺家業であったり、密売専門店であったり、暴力団であったり、国家承認の軍事機関であったりと、今時の子どもたちがよく使う、色々『やばい』所なのだ。
要は我々の仕事は、戦争だけではなく暗殺もすれば密売もするし、犯罪にだって手を染める…そのような事の繰り返しである。
それが本部からの司令であれば何だってする。皆がそのような考え方なのである。
はぁ、明日からは地獄なんだ。今日はさっさと寝るか…
私は、明日から平凡な日常が失われるのだと思うと途端に少佐殿への恨みと怒りと憎悪で溢れかえり、呪いたくなった。
そんなこんなで寝る事にした。
……………
「…て…」
「…き、て」
…ん?何か聞こえる…綺麗で、か弱い…女性の声だ
「おきて」
っ?!…私は目を覚ました。
…ん?あれ、ここはどこだ?…そこに広がる風景はいつものボロ屋ではなかった。自然豊かな森の中。日の光が差し込んできてとても気持ちの良い場所である。
「名前は?」
不意に名前を聞かれた。
ってか待て?…この女は何なんだ
「なんて名前なの?」
あって早々名前を聞いてくるやつ…当たり前の事だが…これはどういう状況だ…?この、頭に伝わる暖かくて柔らかい感覚って…
「えぇぇぇぇぇっ?!」
私が意識をハッキリとした時には私はその女に膝枕をされていたのである。
私は驚いて、咄嗟に退き、後退りをした。
「えっ?!何で逃げるの?!」
いやそりゃ逃げるでしょ見知らぬ人に起こされて気づけば膝枕って!
「待って!」
…へ?
動けない…足が…勝手に?!うわぁ!吸い寄せられるっ!!
……
その後、私は気を失った…