今でも君を。




チャラン〜♪
瑠衣、今日はほんとおめでと!
お祝いできてよかった^ ^
今度飯でも行かね?



さっそく凌弥からだった。
お店にはよっぽど行かないよって言ったのに
誘ってくれたし、断るのもなーと思い
OKの返事を送った。




そして今日はとうとう凌弥と出掛ける日。
そしてクリスマスイブ。

やっぱこんな日にホストが誘ってくるなんて
同伴目当てだよな〜どうしよう。。。
なんて考えてたらもう家を出なくちゃいけない時間だ。


とりあえず家を出て
凌弥との待ち合わせ場所へと足を運んだ。

街はもうクリスマスモード一色。
とっても可愛いツリーの飾りや光り物でいっぱいだった。



10分早く着いたなぁ〜
まだ凌弥は来てないだろうと思っていたら
にっこり笑いながら手を振る凌弥。


「え!ごめん!!待った!?」
時間でも間違えたのかと思い、焦って凌弥の元へ急いだ。

「走んなよ!俺が勝手に早く来ただけだし!
初めてデート誘ったのに待たせるわけにいかねーから!」

そう言いながら左手を差し出す凌弥。


「へ?」

キョトンとするあたしの左手をさみーだろ!
ってギュッと握りしめて、歩き出す凌弥。

なんだか急にドキドキしてきて
恥ずかしくてマフラーに顔を埋めながら歩くあたしに


「さみい?あったかいもんでも飲む??」


と、あたしの顔を覗き込む。


「え、あ、いや!全然平気!
てか、凌弥すごい手冷たいけど凌弥こそ大丈夫?」


そう言いながら凌弥の方を見ると
ぷいっと顔をそっぽ向けながら
初めてのデートでなんか楽しみで早く着きすぎた。
と、顔を赤らめながら小さい声で言った。
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