今でも君を。
お昼を食べながらどこ行こうか〜なんて
話をしていると、
「俺、水族館行きてえ!」
そういえば水族館なんて最後行ったのは
いつだろうか、?
もう何年も前だな〜と懐かしくなり
あたし達は電車に乗って水族館に行く事にした。
クリスマスイブという事もあって
カップルだらけで人も多いし立ってるの
しんどいな〜と思っているとあたしを
覆うように凌弥が他の人だかりからかこってくれた。
「凌弥も大変だよ、大丈夫だよ!」
「おめーちっちぇから黙って守られてりゃいーの!」
凌弥がおっきすぎるんじゃん!
なんて笑いながらあっという間に降りる駅に着いた。
駅を降りてまたあたしの手を握りながら
人混みを避けるように前を歩いてくれる凌弥。
優しいな〜と思いながら後ろを付いて歩いた。
「ねえ!瑠衣見て!!ペンギン!」
「可愛い〜♡よちよちしてる!笑」
「お!あと5分でイルカショー始まる!
見に行こーぜ!!」
ざっぶーーーーん!!!
「やばー!ベッタベタ!笑」
「やべえよ(笑)風邪ひくな、中入ろ。」
ちょっと待ってろ!
と、凌弥は走ってどこかへ行ってしまった。
「瑠衣!大丈夫か??ほら!」
そう言って羽織らせてくれたのは
ペンギンのフードのついたパーカーだった。
「え?どうしたの?これ!」
「お土産屋でさっき売ってんの見かけたから!
風邪ひくといけねーしとりあえずな!」