【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に
盲目の少女
【盲目の少女】
「澪!奏多君が来てくれたわよ!」
「はーい!」
お母さんの声に返事をしたけど、私はその場から動かず奏多がここに来てくれるのを待った。
「遊びに来た。」
口数が多いわけじゃないけど、毎日のように私の家に遊びに来てくれるのは幼馴染の如月奏多。
奏多の家はお寺で、悪魔や妖怪払いをする陰陽師の力を受け継いでいて、奏多もその仕事の手伝いをしている。
家族同士もみんな仲良しで、私と奏多も小さい時から一緒にいる。
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