【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に
奏多は理解出来ないのか、眉間にシワがよっている。そんな奏多の表情の変化を見れて、私は幸せで変な顔になってそうだな。
「奏多君、私たちも驚いているの。突然、澪の目が見えるようになったのよ。病院に行っても原因は分からないみたいなんだけどね」
隣にいるお母さんの説明を聞いた奏多が私に視線を移したからニコッと笑ってみせた。
「俺が、見えてるの?澪…」
「見えるよ、奏多。綺麗な顔、髪も綺麗。髪の色は黒!私の髪も黒!」