【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に
「はいはーい、皆持ち場についてねー。売り上げトップのクラスには景品が出るから頑張ろー!」
委員長の言葉に「「おぉー!」」と掛け声があがると、皆ぞろぞろと移動し始める。
入り口に用意された受付台にちょこんと座る澪を見つけて俺は静かに駆け寄る。
「澪、似合ってて可愛いよ。午前、頑張ろうね」
「奏多、ありがと。奏多が羨ましい。頑張るからチョコバナナ奢ってね。」
チョコバナナで頑張れる澪がおかしくてちょっと笑うと、澪も笑ってよしっと気合いを入れていた。