【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に


「ところで、春。さっきの姿は何だったんだ?」

爽が話を切り替えるように切り出す。

「あれが本来の姿だと言ったはずだが」

「じゃあ今までその姿にならなかったのはどうして?」

美月も気になっているようで食い気味に質問する。

「あれは、私の、澪の本来の力が現れた印。
奏多が、澪をこの体に戻せるのを知っているな」

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