【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

あまりの早さに私も奏多も何もできなかったが、その少年が人間ではない事はすぐに分かる。

「あなたは、誰?」

じんわり冷や汗が滲むのが自分でも分かる。

「やだなぁ、忘れちゃったんですか?僕ですよ、暦です」

暦…。あの時美月を襲った妖。

暦は楽しそうに後輩の芝居を続けていた。

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