【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

結界を張るか…。

「結界は辞めた方がいいです。彼女には妖が宿っていますから。彼女の身も危険になります」

俺の心を読むかのように話す暦にますます苛立つ。

「そこから動かないで下さい。僕は澪を連れて行きます。動いたら彼女の命はありませんよ。」

そう言うと、窓際に移動する暦と澪。

そのままニヤッとこちらを向くと、一瞬風が起こって消えた。

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