【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に
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「目が見えたらなぁ」
私は生まれつき目が見えない。色も感じない、広がるのは真っ暗な世界。
奏多や家族の話を聞いている時はその世界に少しだけ色がつくような気がするから外の世界の出来事や色々な物語を聞くのが好き。
だけど本当は自分の目でこの世界を見てみたい。
大好きな家族と奏多の顔が見たい。
叶わない願いだと分かっていても毎日願わずにはいられない。