【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

奏多の話では、結界の中に一定時間妖を封じると妖の力が弱まり、自我が返ってくるという。

せっかく目が見えるようになったのに。

私はまた、家族を悲しませてしまう。奏多に迷惑をかけてしまう…。

「ごめんね、お母さん、奏多。わたしっ…」

涙が止まらない。

「大丈夫よ、澪。お母さんは澪に幸せでいて欲しい。澪と奏多君を信じるわ」
< 35 / 248 >

この作品をシェア

pagetop