【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に
訪れる運命
【訪れる運命】
「奏多!散歩に行こう!」
奏多が私の家で暮らすようになって2ヶ月が過ぎた。
奏多は午前中は学校に行っていて、その間おじさんが近くにいてくれた。
最初は奏多にもおじさんにも迷惑をかけてすごく申し訳なく思っていたが、奏多にそんな事思わなくていいと何回も言われ、今は前のように元気に振舞っている。
私は、奏多に勉強を教えてもらったり、花や虫の図鑑を見たり、今まで読めなかった本を読んだりして過ごしていた。