【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

「陰陽師とは言えその身は人間。殺すのは容易い。人間と契約を結んだ私に手出し出来ないだろう」

ニヤリと妖艶な笑みを浮かべる春に、俺は苦しさから結界を解いてしまった。

「初めからこのような真似をしなければいいものを…」

「くっ…はぁ、澪!そっちに行ってはだめだ!」

澪が、行ってしまう。守ると約束したのにっ!

「澪の意識はない。お前も分かっているだろう。この身体は頂く。邪魔をするな」
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