【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

奏多の家に来た私は、今日の事を事細かく話した。

「この痣は、私と春が契約を結んだ証。これからは、私がこの痣に触れる事で春が現れ、陰陽師の力を持つものが触れる事で私に戻ります。」

「そんな事まで分かるのか?」

「はい、春が教えてくれました。」

おじさんは信じられないのか、顔の表情が硬い。

「…信じられないですよね。春を呼びます」

「ちょっと、待て!そんな危険な!」
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