【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

「お主も陰陽師のようだな。現し世にも存在する妖は本来、隠り世で生活するもの。目的があってこちらに来ているのだろうが、こちらで悪さをする妖がいるのも事実。同じ妖として謝罪しよう。」

黙っていた奏多が口を開いた。

「お前は本当にこの世界で悪さをする妖を封じる為に来たのか?」

「そうだと言っている」

「…お前が澪に何かした時は、俺がお前を始末するぞ」

「構わぬ。澪は我が主。私もこの命をもって守ると誓った者だ。」


< 55 / 248 >

この作品をシェア

pagetop