【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

スタスタとスリッパの音が聞こえ扉が開いた。

「どうしたの?朝から大きな声を出して」


「お母さん。見えるの…。色が、光が、お母さんが見える!」

初めて見ても、目の前にいるのがあの優しい声のお母さんだと分かって涙が止まらない。

「澪!どういう事?目が見えるの?」

うん、と頷くとお母さんは私に抱きついて泣いていた。
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