【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

春の力


【小さな悪】

夕日で辺りがオレンジ色に染まるのを、私はいつも綺麗だと思う。

「澪!そろそろ帰ろう!」

窓の外を見ていた私は、声がする方を振り返るとこちらに手を振る美月とその後ろに爽君と奏多がいた。

うん、と返事をして私は3人の元へ向かう。

新しい学校生活も2週間が過ぎ、この4人と一緒にいるのが当たり前のようになっていた。
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