【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

「静まれ、お前たちはこちらの者ではない。」

春が左手をかざすと、炎が真っ直ぐ虫に向かって放たれると、虫を包み込む。

「ぐっ…。この炎、貴様、退治屋か。何故だ、貴様も我々と同じ妖だろう」

「お前たちと同じにするな。」

「まあ良い。お前はあの方には勝てない。」

そう言うと炎の中、チリチリと消えていく。

「奏多、遅いぞ」
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