今夜、色のない君と。



こないだはOKしたけど、今は花夜がいる。


花夜だって知らない奴に会ったら絶対人見知りするし、


……秘密を知ってんのは僕だけでいい。



「……ねぇ緒都さぁ」


「なんだよ」


「なんかいいことでもあった?」


「っ?!」



光世が唐突にそんなことを言ってきたので、危うくお茶を吹き出しそうになった。



「〜ッゴホッゴホッ……っなんでよ」


「肌ツヤがいい」


「………」



新手の占い師か。



「……べつに。なんもないけど」


「そっかぁ。あるんだぁ!」


「なんでそうなるんだよ!」



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