今夜、色のない君と。
どうやらこいつは頭がおかしいらしい。
当の光世はなんでかニヤニヤし始めた。
「なにがそんなに嬉しいの」
「いやなんかさ、俺ね、改めてね、緒都のこと好きだなぁーって…」
「気持ち悪い」
そんなことを言う光世に、空のペットボトルを投げつけてやった。
「いってぇ!」
光世ちょうどペットボトルがクリティカルヒットした頭をおさえてる。
「ねぇ緒都痛い!聞いた?ねぇ聞いた?!コツっていったよコツって!当たると地味に痛いペットボトルの底の硬い部分!」
「よかったじゃんバカも少しはマシになるかも」
「俺の目を見ろ涙目だぞ今」