今夜、色のない君と。



光世はあわててパンやらおにぎりやらを食ってるけど、全然なくならない。


どんだけ買ったんだよ。



「やべ全然なくなんない。…いいやもう。緒都、急いで教室に…」


「なんでよ全部食えば?」


「いやでも確実に遅刻だぞこれ」


「いいよもう。5時間目はサボる」



…読みたい本もあるし、ちょうどいい。


1回くらいサボってもきっとなにも言われない…



「次の授業国語だけど、いいの?」


「え……」



そっ…なっ……知らなかった。



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