今夜、色のない君と。
───シュバアアァァ!
花火から勢いよく緑色の火が飛び出す。
次々に色が変化していく花火。
「うわああぁぁ!!」
花夜はそんな花火を見て、これ以上にない笑顔を見せた。
「すごいすごい!緒都くんすごいねぇ!なにこれー!すっごくきれーい!!」
「ははっ」
あまりの喜びように、僕は思わず吹き出してしまった。
「あんまり近づかないでね。危ないから」
「うん!!………うわぁ。きれいだねぇ!」