今夜、色のない君と。
もし君が、自分の存在が不確かなものだと考えているなら、
僕はそれを確かなものにしたい。
僕の言葉で、行動で。
どこまで花夜に届いているかわからないけれど。
どんなときも、いつでもどこでも───
「僕は花夜の傍にいるから」
だから、大丈夫。
「寂しいなら傍にいて手を握っててあげる。怖いなら優しく包み込んであげる。悲しいなら僕が全力で笑わせてあげる。………今みたいにね」
「……っ、う、うれしいときは……?」
「一緒に嬉しくなってあげる」
「〜〜っ何それ……!…お、おかしいよっ…」
「ははっ。そうかな?」