今夜、色のない君と。



「…まだまだ分からないことばかりだけど緒都くん。とりあえずこの小説を読んでみたら?花夜ちゃんの一番近くにいる君が読んでおくのが一番だと思う」



僕は、秋野さんから差し出された小説を受け取った。



“今夜、色のない君と。”



今まで読んできたものより少し分厚い小説は、

何故だか不思議な感じがした。



この本を読めば、少しは、わかるだろうか。



花夜がこの世界に来た理由。




そして、




花夜が何者なのかを───。





< 144 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop