今夜、色のない君と。



幼なじみと言っても小学校の頃に光世が引っ越してきて、


近所で唯一同年代だった僕たちは事ある毎に関わるようになっていった。



一方的に光世が話しかけてきただけだけど。



「……お前さ、やっぱメガネとったら?」


「は?」


「メガネじゃなくてコンタクトにしろよ」


「…なんで?」


「今のまんまでも十分イケメンだけど、メガネとったらもっとイケメンになると思うんだよな」


「バカじゃないの」



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