今夜、色のない君と。
あ、でも店の中が暗い。
今はたぶん5時ぐらいで、もうすぐ夏休みがやってくるという季節だから外はまだ明るいんだろうけど、
ここはカーテンが閉まってるから、少し日が傾いただけですぐに暗くなる。
課題に集中しすぎてて気づかなかったけど改めて思ってみるとかなり暗い。
まず電気を付けようと、スイッチがある方へ歩く。
すると、
───タッタッタッ
今度は何かが走る足音。
この足音は……明らかに人間だ。
やっぱり、誰かいる。