今夜、色のない君と。


そんなの僕は許さないよ──。



「…っふ、藤永 緒都くんっ……ですよ…ね…?」


「…っ?!」


「緒都くんって……言ってたの、聞いてて…」



え?



僕、自分の名前なんて言った?



「……なんで僕の名前知ってるの?」


「…ご、ごめんなさい…。ただ、ここのお店に来てから毎日あなたが私の事見つめてくるので…」


「…は?」



見つめる…?


誰?

僕が?


このコを…?



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