今夜、色のない君と。



「ちょっと」


「…あ!はい!すみません、集中しちゃってて…」


「いや、別にいいんだけどさ……」


「…?……何でしょうか?」



……しまった。


聞きたいことを頭の中で整理してから話しかければよかった。



いきなり色のない美少女を目の前にして淡々と話せるわけがない。



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