今夜、色のない君と。
すると花夜は、やっぱり嬉しそうな顔をした。
「やった〜!緒都くん!ありがとう!」
予想していた反応そのものだったので、僕は笑った。
そのときの花夜を少しかわいいと思ったことは、僕だけの秘密。
花夜はまだ、今にも踊りだしそうなくらいに喜んでいる。
「そんなに嬉しい?」
「嬉しいですよ。ここは私の憧れていた世界なんだから」
「……そ」
君の笑顔は、やっぱり僕を嬉しくさせる。
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