完璧なあの人と暴走族
転校初日。

まだ高校一年生の五月半ばだというのに、とうの昔に高校内容など終わらせたようで難関大学への対策が行われている。

流石幼児の頃からこの学園にいるお坊っちゃまお嬢様はこのくらい余裕ってわけか。

…いや、そういうわけでもないらしい。

今は過去問を解く時間だが、殆どの生徒の手が止まっている。

酷い顔。笑えてくるね。

まぁ、あの容姿で勉強を頑張っているというだけで面白いが。

まだまだ残り時間はたくさんあるし、日頃の睡眠不足解消に使おうかな。

それとも学校探検に行こうか。

流石に今立つと目立ってしまうだろうか。




そういえば、あの4人はどこに行ったのだろう?

ここにいるあの4人以外は皆苦労しているようだが。

あの4人は本当に余裕なのかもしれないな。

こんな問題解くことくらい。

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