先生と17歳のあいだ
そしてそのあとは私も流れるプールなどを楽しんで、ゲートが混む前に帰ることになった。
「あー超楽しかった!」
水着から私服へと着替え終わっても菜穂はずっとハイテンション。日焼けを気にしてパーカーを羽織っていた私とは違い、菜穂の肌はほのかに焼けていた。
「六花、ごめんね。なんか千崎さんと意気投合しすぎて、ふたりで遊びまくっちゃったよ」
「ううん。大丈夫だよ」
私も気分転換できたし、菜穂が一緒に来てくれなかったら先輩からの誘いは断ってたと思うし。
「じゃあ、俺たちはこっちだから」
どうやら先輩は千崎さんの家に行く用事があるそうで、帰りも私たちだけでバスに乗ることになった。
バスが来るまであと五分。先輩たちはバス停まで見送ってくれることになり、菜穂はまた千崎さんと楽しそうに喋っていた。
「あのふたり、けっこういい感じじゃない?」
先輩が菜穂たちに聞こえないように耳打ちをしてきた。