先生と17歳のあいだ
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八月も中旬になり、私はプールの日から先輩と頻繁に連絡を取り合うようになっていた。
もちろん話の話題などは先輩がたくさん振ってくれて、気づけば1日中メールをしてる時があるくらい。
『俺、前から的井さんのこと気になってるんだ』
女子から人気のある先輩がどうして私に対してそんなことを思ってくれたのかは分からない。
まだはっきりと言われたわけではないので大袈裟にしないために菜穂には内緒にしてる。
浮かれないように、あまり勘違いしないようにと自分に言い聞かせているけれど、やっぱりどうしたって心は浮わついてしまう。
……ガチャンッ!!
と、その時。一階のリビングから大きな音がした。
自分の部屋でそろそろ寝ようとベッドに入っていた私は慌てて飛び起きる。
そして急いで階段を駆け下りてリビングに向かうと、お母さんとお父さんが険しい表情で睨み合っていた。