先生と17歳のあいだ

７： 透明な距離と止まらない想い

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文化祭が終わり、お祭りモードは一転。学校では中間テストの期間になっていた。


三日間に分けて行われるテストも今日で二日目を迎えて、クラスメイトたちは朝から教科書とにらめっこをしていた。

そんな中で、菜穂が驚いたように大きな声を出す。




「え、嘘っ。文化祭でそんなことがあったの!?」

「しー」

「あ、ごめん、ごめん」


和谷先輩から抱きしめられたこと。そして、私がずっと秘めていた先生への想いも菜穂にすべて打ち明けた。



「まあ、六花の気持ちには私も薄々勘づいてたけどね」


「今まで黙っててごめんね……」


「ううん。言うだけでも勇気がいるよ。だって相手があのいくみんじゃね」と、菜穂が教壇に立つ郁巳先生に視線を送る。



テストの時にはランダムで監視の先生がひとり教室に付くことになっていて、どうやら次のテストでは郁巳先生が担当らしい。