溺甘系朧咲夜【完】
「えー」
「軽っ。って言うか在義父さんの前とかそのうちお皿割られますよ⁉」
「咲桜に怪我はさせないから」
「うちの家計がキズつきます! とりあえず人前はやめてください!」
「……仕方ないな」
「すっごい不満顔ですね。ほんとどこにネジぶっ飛ばしたんですか」
「ぶっ飛んで以来見つかってない」
咲桜が告白された、と聞いたときぶっ飛んだネジは、一体俺の何の歯止めだったんだろう。
長い咲桜の黒髪を絡め取る。
「なら、今は二人きりだから何してもいいんだな?」
「~~~」
咲桜の自爆だな。
髪をたどって頬へ指が行き着く。指の背で撫でると、咲桜はどんどん紅くなっていく。
さて……どこまでしていいのかな?
「咲桜かわいい。……好きだな」