溺甘系朧咲夜【完】
今日は何故か先生が口数も少ない感じで食事を終えて(在義父さんに睨まれてるからかな?)、先生も警察署へ見送った。
「勉強見るのは明日からな」
という言葉を、やっぱりどうしてかいつもより無表情で残して。
「在義父さん」
「なんだ、娘」
「先生のこと脅してないよね?」
「……流夜くんを脅すのは日常だからダメージないと思うよ?」
「そういう問題では……」
ないんだけど。
うーん? なんか先生がヘンな感じだったな……――って、もしかして私が『好き』って言ったことでなんか関係変わっちゃった⁉ や、やっちゃった⁉ あ~だから告白するのは卒業まで待とうと思ったのに……っ。
私のスケトウダラ! 違った! ウスラバカ! 間抜け! 考えナシ! あ、明日、顔合わせにくい……。
華取咲桜、十五歳、高一。ずっと好きだった先生が、偽モノ彼氏になりました。
でも、なんか地雷を踏んだ気しかしない……。