溺甘系朧咲夜【完】
「なんとなく、です……」
確かに、俺としても今頃咲桜に門限つけられるのも、微妙。
在義さんに堂々宣言したわけじゃないけど。
――こうなるって。
「あの、先生?」
「うん?」
「課題をするのでは……?」
「その前に話あるって言ったろ?」
「こ、この格好では話しにくいと言うか、先生真後ろだと私見えないんですが~」
戸惑う咲桜。ひたすら面白い。
ちなみに、うちでは唯一使い物の家具のベッドに腰かけて、咲桜を膝に乗せて抱き寄せています。
俺にも心臓への負担あるんだな。
「じゃあ話すか」
「お願いしますっ。あと出来たら離してももらえたら~」
「……妥協してこれな」
膝の裏に手を廻して、こちらを向けさせた。
正面から向き合う形になって、咲桜は目を白黒させている。面白い。