溺甘系朧咲夜【完】


今更否定出来なかった。


咲桜がほかの誰かのになるって可能性がよぎったとき、確実にネジがどっかにぶっ飛んだと自分でも思うから。


「ああ、あともう一つ」


「まだあるんですか? どれだけ私を爆発させようと……」


「昨日言った通り、咲桜だけを甘やかしまくるから、そこんとこよろしく?」


「っ~~~、わ、私たちに何かあったって、周りに確実に気づかれますよね……」


「気づかれてもいいだろ。さすがに学校には知られないようにするけど」


「色々遊ばれそうじゃないですか~。って、ふゆちゃんたちは知ってたんですか? その、先生の方は――」


「先生?」


「……先生じゃないですか。お兄ちゃんはもう無理です。妹はやです」


「なら在義さんみたいに呼んでみないか?」


「在義父さん――? え、と、……りゅ………………」


「はい?」


「…………りゅうや、くん………?」

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